私は坂本家での撮影がメインだったので、スリムな坂本を見る機会があまりなく、9割方が〝ふくよかな坂本〟でした(笑)。目と鼻と口しか目黒さんを認識できないけれど、でもこの〝ふくよかな坂本〟がめちゃくちゃ可愛いんですよ。
家族で遊園地に行くシーンでは、富士急ハイランドで撮影をしました。当時はまだ目黒さんが出演されることが公表されていなかったこともあり、まったく気づかれなくて。それがまるでドッキリのようで、とても楽しかったです。遊園地のシーンにもアクションがたっぷり詰まっているので、ぜひ楽しみにしていただきたいです!
今回初めて福田雄一監督のチームに入らせていただいたのですが、監督は本当に誰に対しても壁がなくて。いつも誰よりも早く現場に入られ、大きな声で笑って場を和ませてくださる、とても愛される方だなと思いました。
撮影中の監督は、そのシーンで誰がキーマンになって面白いことをすべきか、常に考えていらして。細かい注文をつけるときは本当に細かく、こんな感じで〜とお手本を監督が見せてくださるのも嬉しかったです。
たとえば目黒さんの結婚式のシーンでのキス顔のドアップについて「もっとこう、こんな感じで」と監督が実演してくださって。あまりに面白くて、吹き出しそうになりました(笑)
ただ、撮影は夏真っ盛りの時期だったので、特に目黒さんは本当に大変だったと思います。ダウンジャケットどころではない、もっと重くて分厚い特殊メークを身に着けているわけですから…。だからこそ、目黒さんに少しでもリラックスして、笑ってもらえたらという思いで、私を含めみんなで考えていました。
でも、あまり笑わせすぎちゃうとメークの糊が剥がれてしまうので、ヘアメークさんからは「本当に笑わせないでください〜」と懇願されていましたね(笑)。
朝倉シン役の高橋文哉さんは、とっても優しくて無邪気な方。目黒さんのためにハンディファンを買ったそうなのですが、「2台買ったら1台おまけの扇風機が、1カ月経ってもまだ届かない…現場が終わっちゃうかも…」と(笑)。
高橋さんと目黒さんと3人で話していると、私たちがお父さんお母さんのようになる場面もあって、まるで坂本家のような雰囲気でした!
もともと目黒さんの繊細なお芝居が大好きで、いち視聴者として作品を観て号泣していたくらいです。だからこそ今回ご一緒できたことは、とても貴重な経験でした。
ふくよかな坂本を演じる目黒さんは、毎日暑くて重くて本当に辛かったはず。でも一言も弱音を吐かず、むしろ「汗をかいてしまってすみません」と気遣ってくださいました。目黒さんは、人として本当に素晴らしい方ですよね。そんな姿を見て、スタッフの方にも視聴者の方にも愛される理由がよくわかりました。
あるとき私がメークしている間に、「上戸さん、ちょっといいですか?」と声をかけてくださったことがあって。(なんだろう?)と思って話を聞くと、「次のシーン、坂本が葵を怖がって尻に敷かれているように見える台本になっているのですが、僕的には違う表現にしたくて…。坂本は葵のことが好きで一緒にいると思うので、このセリフを変えさせてもらってもいいですか?」と。お芝居に対する真摯な姿も印象的でした。
普段のスーパースターな目黒さんからは想像もつかないような、太っちょボディのインパクト、そこから見せるアクションシーンとのギャップは、ファンの方にとってもお子さんにとっても、大きな驚きとワクワクを感じるものだと思います。
家族や仲間との絆、戦う相手への思いなど、さまざまな〝愛の形〟が描かれた本作は、観ているだけでただただ楽しく感じられるはず。このGW、ぜひご家族で劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです!
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0410 ▼ 260410 ▼ 映画「SAKAMOTODAYS」
