気象庁が会見「後発地震注意情報 対象の地震ではない」
2026年4月27日8:08更新
27日午前5時半前、北海道の十勝地方南部で震度5強の強い揺れを観測する地震がありました。この地震による津波はありませんでした。
震度5強の揺れを観測したのは北海道の浦幌町で、震度5弱の揺れを北海道の新冠町で観測しました。
震度4の揺れは、いずれも北海道の札幌市清田区、函館市、釧路市、帯広市、三笠市、千歳市などで観測したほか青森県の階上町でも観測しています。
このほか震度3の揺れを、札幌市の北区や東区、白石区、豊平区、北海道の室蘭市、北見市、岩見沢市、苫小牧市などで観測したほか、青森県では八戸市、三沢市、むつ市など、岩手県の盛岡市や久慈市、二戸市などで観測しました。
このほか震度2や1の揺れを北海道から東北、関東にかけての広い範囲で観測しました。
気象庁は観測データを詳しく分析した結果、マグニチュードを6.1から6.2に震源の深さを80キロから83キロにそれぞれ更新しました。
発生時間も午前5時24分から23分に更新しました。
一方、4月20日の三陸沖の大地震を受けて、千島海溝・日本海溝沿いで巨大地震が発生する可能性がふだんより高まっているとして「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発表されています。
27日朝の北海道の十勝南部の地震について気象庁は記者会見を開きました。
気象庁地震津波監視課の海老田綾貴課長は「揺れの強かった地域では、落石や崖崩れなどの危険性が高まっているため、今後の地震活動や雨の状況に十分注意してほしい。今後、1週間程度は最大震度5強程度の地震に注意が必要だ」と呼びかけました。
「後発地震注意情報 対象の地震ではない」
今回の地震活動について「今回の地震は、北海道・三陸沖後発地震注意情報で注意を呼びかけている対象の地震ではない。また、北海道・三陸沖後発地震注意情報の新たな発表基準に該当する地震でもない」と説明しました。
「太平洋プレート内部で発生した地震」
「今回の地震は、北北東から南南西の方向に引っ張りの力がかかった、太平洋プレート内部で発生した地震だ」と説明しています。
「今後の地震活動 降雨の状況にも十分注意を」
「過去の事例では、大地震発生後に同程度の地震が発生した割合が1割から2割あることから揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度5強程度の地震に注意してください。特に2日から3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くあります。揺れの強かった地域では落石やがけ崩れなどの危険性が高まっています。今後の地震活動あるいは降雨の状況にも十分注意をしてください」と話しました。
「けさの地震 マグニチュードがそもそも小さい」
「今月20日に発表した後発地震注意情報で想定している地震は、プレートの境界で起こるマグニチュード8クラスの地震だ。けさの地震は、マグニチュードがそもそも小さく、注意を呼びかけていた地震の1000分の1の規模だ。また、この地域は、マグニチュード6程度の地震がよく発生する場所だ」と説明しました。
「今回の地震は 想定震源域の外で発生したとみている」
今回の地震と、現在発表されている「北海道・三陸沖後発地震注意情報」で呼びかけられている、巨大地震の想定震源域との関係について、気象庁は「今回の地震は、想定震源域の外で発生したとみているが、地震は、震源と呼ばれる断層を破壊する開始点から空間的に広がっていくので、想定震源域の『中か外か』だけに注目するのではなくて、日ごろから揺れや津波には十分注意してもらいたい」と話しています。
「後発地震注意情報はきょうで終了 引き続き備えて」
今月20日に三陸沖で発生した地震をきっかけに「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発表されていて、呼びかけ期間は27日午後5時までとなっています。
気象庁はこのままマグニチュード7クラスの地震が起きなければ呼びかけは終了するとした上で「後発地震注意情報の呼びかけはきょうで終了するが、この『1週間』という呼びかけの期間に関係なく、日本では震度1以上を観測する地震は1年間に平均しておよそ2000回発生していて、今回のような地震は常に起こりうる。心配しすぎる必要はないが、引き続き備えてもらいたい」と呼びかけました。
