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26-06-23 22:06

中島健人&長濱ねるインタビュー - 20代は「セクシーを貫き通した」

アイドルとしての活動を続けながら役者としても活躍する中島と、自身もアイドルとしての経験を持ち、幅広い活動を通して存在感を放つ長濱。ふたりはこれまでの自らの活動に、どのように向き合ってきたのか。『ラブ≠コメディ』のストーリーと重ね合わせながら、ふたりが経験してきた理想と現実のギャップや、心境の変化について話を聞いた。

中島さんは久しぶりのラブコメ作品となりました。

中島:ここ数年は弁護士だったりカウンセラーだったり、あと“人斬り”になったりしていたので(笑)。なんかようやく自分の領域に戻れた気がしています。

ラブコメが自分のテリトリーだと思いますか?

中島:やっぱりそう思います。自分の人生が変わったのもラブストーリーの作品だったので、自分の中では『ラブ≠コメディ』がまたターニングポイントの作品になるのではないかと思っています。

中島さんが演じた神崎麗司は数々のラブコメ作品に出演する“360度全方位イケメン”。多くのラブコメ作品に出演してきた中島さんは特に共感する部分があったのでは?

中島:“ずっと満たされていない”ということにはすごく共感します。麗司は何かがずっと欲しい人で、それは「賞が欲しい」とか、「日曜ドラマに出たい」とか、結局は自分が認められたいという欲求の表れだと思うんです。

僕も芸能界に入って18年ぐらい経ちますけど、未だに満たされていないです。やりたいことも叶えられていないこともまだまだたくさんあります。そういう部分が麗司ととても似ていると思います。

ただ、僕は多少は賞も取っているので(笑)、麗司と違う部分もありますが、麗司の気持ちはすごく分かります。

長濱さんは南風美里を演じる中で、ご自身のアイドル経験が生きた部分はありましたか。

長濱:私はアイドルを卒業してからお芝居を始めたので、両方をやりながらという経験は少ないのですが、美里のように「アイドルだけど、お芝居も真摯にちゃんとやります」という自信には、本当に憧れを持ちました。

私自身は今でも、アイドルだったことを勝手に引きずってしまう部分があるんです。どこかで「すみません、お邪魔しています」みたいな感覚があった。でも美里を演じながら、そこが少しずつ溶けていった感覚がありました。

美里に背中を押されたような?

長濱:本当に背中を押されました。自信を持っている方が、皆さんへのリスペクトにもなるんだなと。

自分が引け目を感じて引っ込んでいる方が、一生懸命やっている方に対して失礼なんじゃないかと、この役を通じて知ることができた気がします。

麗司は“パブリックイメージと自分の理想のギャップ”に悩みます。もしおふたりがアドバイスできるとしたら麗司にどういう風に声をかけてあげたいですか?

中島:「与えられたことを100パーセント頑張れ。葛藤する暇があったら脚本読め」って真面目に言うかもしれないですね。

長濱:私は人生においてラブコメに生活を照らされてきた側だから、「ラブコメを待ってる人はたくさんいるよ」って言いたいです。

中島:素敵なアドバイス。

中島健人「セクシーを貫き通した」20代を経て

もし中島さんだったら理想と現実の間で葛藤がある時、どう乗り越えていきますか?

中島:年齢によるかもしれないですね。20代だったら葛藤があっても「ひとまずやってみる」ことが一番大切。どんどん当たって砕けて、たくさん失敗した方がいい。失敗を繰り返して、修正して本当の自分が仕上がっていくのだと思います。逆に30代に入ったら取捨選択をしていけるようになると思います。

中島さんが20代の時に「やってみたこと」は何ですか。

中島:僕が20代の10年間にやったことは、「セクシーを貫き通したこと」です。何を言われようが貫き通した結果、今では向こうから振っていただけることが多くなりました。

中島さん=「セクシー」というイメージがあります。

中島:いつのまにか僕の代名詞みたいになっていったのですが、もともとは「Sexy Zone(セクシーゾーン)」というグループの知名度が広がったら、という気持ちで発信していました。

最初は笑われる時期もありました。「JMK 中島健人ラブホリ王子様」というデート番組に出演した時に“ラブホリ王子様”って名前がついて、そこから恋愛ドラマに出演するとなぜかクスクス笑われるようになったんです。胸キュンセリフを言うと「キャー」よりも笑いが先行する時代が来て。自分の中で「あれ?」ってわけわかんなくなっちゃって、「これはまずいな」という葛藤も生まれてきました。

当初は「セクシー」を貫き通す難しさを感じた部分もあったのですね。

中島:それでも、甘い言葉を言い続けました。「甘い言葉を言ってください」「中島くん甘い言葉を!」「芸人さんに甘い言葉を!」といろんな番組でも要望があり言い続けました(笑)。

でも言い続けていたら、ある時東京ドームで「セクシーサンキュー!」って言った時に「キャー!」って歓声が上がりました。「来た、これだ!」「あー!これだ!」と思って、嬉しかった。今でもライブでファンの方々が熱狂してくれると、今までやってきたことは間違っていなかったんだなと思えます。

ちなみに、この前出演させていただいた番組でも「気を付けてシンデレラ」というフリップが出てきました(笑)。

それだけ中島さんのキャラクターが広く定着していたということですね。

中島:これはもう切っても切れない自分の宿命なんだな、と考えるようになりました。自分が20代で貫き通した「セクシー」を1本の軸として、今はそこからどんな挑戦をしていくのか見極めていく時期です。そういう選択が自分にとって大事なんだと思います。

長濱ねる「想像をどんどん裏切っていくような人になりたい」

長濱さんは、自分の考える理想と現実にどのように向き合ってきましたか。

長濱:私も20代前半の時は少し悩んでいたことがあります。自分が思っている自分の像と人から見られている自分の像があまりにも乖離していて、「本当の自分は全然違うのに」ともどかしい気持ちになることも多かった。でも、いつからか「見えている自分も自分なんだ」と思えるようになりました。求められたことをやってみるのも、いいかもしれないなって。

続けていくうちに変化があったのですね。

長濱:前だったら、たとえば女の子らしいことを求められたときに「本当の自分はそうじゃないのに」と勝手に思っていたのですが、人から自分がそう見えているなら、「そういう一面もあるかもしれない」と受け入れられるようになったんですよね。自分の中の頑なさがちょっとずつ解けていった感覚があります。

中島さんがさっきおっしゃっていた、「自分でちゃんと選択していくこと」や「自分の個性を見つけていくこと」は、これから取り組んでいきたい課題だなと思っています。

ご自身の変化を踏まえて、今後やっていきたいことはどんなことですか?

長濱:人間としても役者としても、周りの人の想像をどんどん裏切っていくような存在になりたいです。今までは誰かにとっての正解を探してきたので、(『ラブ≠コメディ』の)美里みたいに多少反抗してでも、自分の色々な一面を見せていきたい。いい意味で、どんな人かわからない人間になりたいです。

長濱さんはお芝居、モデル、コメンテーターなど幅広く活動されてきました。こういった活動の幅広さも、“いい意味での裏切り”の一環でしょうか?

長濱:正直、何が自分に合っているのか、まだ模索している段階です。なのでお芝居、執筆、コメンテーターと色々チャレンジしてきました。その中でもやっぱり自分はエンタメ作品に救われてきた実感があるので、お芝居をしていると映画やドラマの一員になれることが楽しいです。それもあって、今はちょっとずつ俳優としての活動の比重を増やしています。

劇中に登場した“あるある”な場面

最後に、作中に役者の“あるある”もたくさんちりばめられていますが、リアルに感じた場面は?

中島:麗司が記事を見て落ち込むシーンはリアルだったと思います。僕も前に「何やっても同じだよね」みたいなコメントが書かれていて、「うわー」って思っていた時期がありました(笑)。

長濱:中島さんはまったくそんなことないですよ。

中島:本当ですか(笑)?ありがたいです。

長濱:意外と本人に届いているのはあるあるですよね。

中島:届いちゃっているんですよね(笑)。

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