yamada6666
26-08-16 21:49

横浜相手に戻った笑顔「楽しく投げられた」 霞ケ浦・稲山幸汰投手

 (16日、第108回全国高校野球選手権大会3回戦、神奈川・横浜5―2茨城・霞ケ浦)

 球場に響く相手の応援歌を口ずさんだ。好調の証しだった。

 2―5でリードを許した九回表2死。霞ケ浦のエース稲山幸汰(3年)が投じた50球目だった。スライダーが低めに決まり、空振り三振を奪った。ベンチに戻ったとき、笑みを浮かべた。

 自己最速148キロの直球などを武器に、茨城大会全6試合で活躍したチームの大黒柱。高橋祐二監督は「稲山のチーム」と頼りにする。だが、甲子園に乗り込み、中京戦も鳴門渦潮戦も制球が振るわず、笑顔が消えていった。

 相手は甲子園優勝候補筆頭の横浜。「最後の試合になるかもしれない。楽しもう」。そう言い聞かせ、先発した投手の小林将大(3年)からマウンドを引き継いだ。

 六回表、得点圏に走者を背負う苦しい場面。低めの落ちる球を右前に。さらに144キロの直球を右翼線へ運ばれ、相次ぎ適時打を浴びた。

 稲山は試合後、「ベストピッチングだったが、相手が上だった」と振り返った。悔いは残り、少し涙が込みあがる。

 ただ、高橋監督から「楽しめたか」と声をかけられると「楽しく投げられました」と笑顔で答えた。昨夏から自己最速の球速を12キロ伸ばすなど急成長を遂げた。大学で野球を続けるかはまだ決めていない。いまは聖地で強豪と渡り合い、野球ができたよろこびをかみしめた。

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